映画の世界が広がれば・自分の世界も広がった

映画を意識的に観るようになる前、親に連れられて演劇を見ることが多々ありました。
そういう「子どもに芸術鑑賞をさせる」という、目的のシステムがあったからこそなのですが、
おかげで色々な分野の舞台に触れることができたと感じています。
(その点だけではないにしろ、両親の教育方針が未だに分かりません…、
子どもをどういう風に育てたかったんだろう…。)
実はその頃、舞台を見ていても『ミュージカル』というものが大嫌いでした。
普通の生活を送る登場人物たち・そこに起こる小さな(または大きな)トラブル…。
トラブルが段々大きくなっていく、あるいは楽しさが大きくなっていく…、
と、そこで突然歌って踊りだすのです。
当時の私には、全く理解不能でした。
「そのまま劇として普通のセリフを喋ればいいのに。」とまで思っていました。
その概念を変えてくれたのは、映画・それもディズニー映画でした。
ディズニー作品に入る音楽シーン、本編と関わりあるけれど、そこはそれでひとつの場面。
「ああこういうものなんだ、いいな。」と感じたことで、
映画ではなく舞台で行われるミュージカルの良さ(というより鑑賞方法)に気付いたのです。
『非日常・非現実としての空間』を楽しむ方法を理解してからは、
映画も舞台鑑賞も私の中で、かなり楽しいものに進化していきました。